仁王門
当院の山号「大異山」を記す扁額が掲げられた山門は、18世紀初頭、内部に安置された一対の仁王像とともに他所より移築されたものと伝えられています。
礎石
創建当初大仏像を収めていた堂宇は60基の礎石に支えられていたようです。今日境内に遺る同礎石は56基。いずれも根府川産の輝石安山岩を石材とするそれらのなかには、庭石や水盤にも転用されているものもあります。
蓮弁
大仏像の背後には青銅製の蓮弁4枚が安置されています。これらは江戸中期に蓮台の製作を企図して鋳造されました。当初全32枚の製作が予定されていた蓮弁のうち、完成をみたのが同4枚に当たり、表面には寄進者の名前が刻まれています。
観月堂
15世紀中頃、漢陽(今日のソウル)の朝鮮王宮内に建築されたと伝えられる建物で、1924(大正13)年当時これを所持されていた「山一合資会社」(後の「山一證券」)の社長、杉野喜精氏によって、東京目黒の私宅から移築・寄贈されました。鎌倉観音霊場23番札所ともなっている当山では、今日この建物の中に、江戸後期の作品とみられる観音菩薩立像を安置しています。
歌碑
○かまくらやみほとけなれど釈迦牟尼は
美男におわす夏木立かな
与謝野晶子(1878〜1942年) 歌碑建立:1952年
○秋灯 机の上の幾山河
吉屋信子(1896〜1973年) 句碑建立:1973年
○大佛の冬日は山に移りけり
星野立子(1903〜1984年) 句碑建立:1973年
○春の雨かまくらの名も和らぎて
飯室謙斉(1883〜1928年) 句碑建立:1933年
○寺々のかねのさやけく鳴りひびきかまくら山に秋かぜのみつ
金子薫園(1876〜1951年) 歌碑建立:1932年
記念樹
大仏像左手前の坂へと続く参道の脇には、旧シャムおよび現タイ王国王族がご来院時に植えられた三本のクロマツ(Pinus thunbergii)が並び立っています。
○ ワシラウッド皇太子殿下お手植松
1902年12月27日に来院されたワシラウッド皇太子殿下(のちのラーマ6世)お手植えのマツ。
○ プラチャティポック国王陛下お手植松
1931年4月9日にプラチャティポック国王陛下(ラーマ7世)ご夫妻が来院された際、国王が御手ずから植えられたマツ。
○ ワシラロンコーン皇太子お手植松
1987年9月25日に来院されたワシラロンコーン皇太子殿下お手植えのマツ。
藁草履
大仏像に向かって右側の回廊内壁には、常陸太田市中野町郡戸地区に活動拠点を置く松栄(まつざか)子供会によって奉納された、長さ1.8m、幅0.9m、重量45kgにも及ぶ大きな藁草履がかけられています。こうした草履の制作・奉納は、戦後間もない1951年、「大仏様に日本中を行脚し、万民を幸せにしていただきたい」と願う、茨城県久慈郡の子供達によって始められました。松栄会はその事績も後世に伝えつつ、1956年以降、数年に一度巨大な藁草履の制作を試み、当院への寄進を続けておられます。
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